ラーメン屋

2018.02.18.Sun.21:43

ある大学生が買い物の帰り、小腹がすいたのでたまたま目についたラーメン屋に入った。特に期待はしていなかったのだが、これが意外とうまくて彼はご機嫌だった。

帰り際に「おばちゃん、ごちそうさま」と言って、しょうゆラーメン代の600円をテーブルに置いた。

彼はこの店が気に入り、また食べに来ようと思った。
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ある部屋

2018.02.17.Sat.21:39

二人の少年が病院の廃墟を探検しに出かけた。
その病院は、繁華街から少し離れた場所にある。

特に何かが出たという話は今まで聞いたことはなかったが、好奇心と怖い物見たさから少年たちは廃墟へ向かった。

廃墟の中には多くの病室があった。病室にはベッドがあり、まるで誰かがさっきまで寝ていたように、かけ布団がめくれた状態でホコリをかぶっていた。
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身籠った子は

2018.02.16.Fri.21:24

長年連れ添ってきた彼女と結婚を決めた、ある男がいた。彼女は嫉妬心が強く、彼が別の女性と話をするだけで嫌な顔をする。

そんな彼女を鬱陶しく思うこともあったが、彼女は一途に自分を愛してくれるので、男は結婚を決めたのだった。
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手押し車

2018.02.15.Thu.21:37

男はある夜、最終電車に間に合わず、仕方なくタクシーで最寄の駅まで帰ろうとしたが、タクシーの運転手が道を間違え、2つ先の駅まで行ってしまった。

非常に疲れていたので怒る気力もなく、また、そのままタクシーで戻る気もしなかったので、酔い覚ましにそこから歩いて帰宅することにした。

時間は午前1時30分。家までは30分くらいだろう。その頃はまだ引越したばかりで、道もそれほど詳しくなかった。



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ばんそうこう頂戴

2018.02.14.Wed.21:36

夫婦は毎朝6時に起きて、妻は朝食の、夫は出勤の支度をする。その日も普段と変わらず台所に立つと、夫が洗面所で顔を洗っている音が聞こえた。

突然インターホンが鳴った。

こんな時間に誰かと思って妻が覗き窓から確認すると、ランドセルを背負った小学校低学年くらいの男の子が立っていた。見たこともない子だ。
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最後の知らせ

2018.02.13.Tue.21:35

この話は、ある男が4年前、ポスティングのバイトをしていたときに起こった話である。

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その日は雨上がりで寒い日だったのを覚えている。

あちこちにある水たまりのせいで靴は濡れるし、まだ山のようにあるチラシを見て、俺はすごくイライラしていた。

一軒家を何軒か回ったあと、“○○荘”といった小さな古ぼけたアパートが二軒平行して建っているのを見つけた。
(集合ポストじゃないよなぁ。めんどくせー)
古いアパートは集合ポストではない場合がほとんどで、階段を昇り降りしてまわらなくてはならないので面倒なのだ。
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足音

2018.02.12.Mon.21:34

男は2階建てのアパートに住んでいるのだが、ここ1ヶ月くらい前から隣の部屋に女が毎日来ている。

時間は決まって深夜で、男がちょうど眠りにつく頃に、階段を上るカンカンというヒールの音が聞こえてくる。

毎日必ず女が訪ねてくることを羨ましいと思う反面、眠りをジャマされることに苛立ちを感じていたのだが、ふとおかしなことに気づいた。

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手すり女

2018.02.11.Sun.21:34

これは、ある女性がかつて通っていた小学校で噂されていた話である。



その学校は歴史が古く、有名な“学校の七不思議”があったが、その中でも特に忘れられないのが『手すり女』の話だという。



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その小学校には、今はもう使用禁止になっている「外階段」があった。その名の通り、その階段は外に面していて、背丈の低い今にも壊れそうな手すりがついている。



まだ校舎が木造だった時代には「外階段」は解放されていて、生徒も自由に利用していたそうだ。



その時代、ひどいイジメを受けている少女がクラスにいたという。少女は休み時間に教室を出て、その「外階段」の手すりにもたれながら外の景色をボーっと見ていたそうだ。



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母からの手紙

2018.02.10.Sat.21:33

息子が高校に入学してすぐ、母がいなくなった。
「母さんは父さんとお前を捨てたんだ」
父が言うには、母には数年前から外に恋人がいたそうだ。

落ち込んでいる父の姿を見て、息子は父を支えながら二人で生きていこうと思ったのだった。

しかし、母がいなくなってから家でおかしなことが起きるようになった。家全体が異様な雰囲気に包まれているのを感じた。

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中に誰かいる

2018.02.09.Fri.21:32

これは、ある男が転勤で地方のアパートに住み始めた頃に経験した話である。

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その部屋は1階の角部屋で、6畳2部屋の2DKの間取り。いわくつき物件でもなく、特に何の問題もなく暮らしていた。

ところがある日、突然おかしな現象が起こるようになった。寝室で寝ていると、リビングから話し声が聞こえる。

最初は隣の部屋から聞こえるものだとごまかしていた。

しかし、明らかにリビングから聞こえるのだ。
私は幽霊を信じるタイプではないし、もちろん霊感もなかった。

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