奇形児

2018.02.24.Sat.21:49

これは北海道の網走市で本当にあった話である。K塚美枝さん(当時23)は、いわゆる売春婦だったが、夫がいた。

しかしその夫は働こうとせず、酒に溺れる毎日で、酔うと必ず美枝さんに暴力を振るう。

83年の夏、美枝さんは体調を崩して病院へ行くことにした。原因は妊娠によるつわりなどだった。



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並んだ顔

2018.02.23.Fri.21:08

自動車事故に遭い、鞭打ち症になったAさんは、会社を一週間ほど休むことにした。

Aさんは結婚しているが、妻は働いていたため、昼間は一人だった。

最初の数日は気楽だったが、さすがに3日も経つと暇をもてあましてきた。それでもどこかへ出かけるには体がつらいので、家でじっとしているしかない。

そんなある日、お昼も過ぎた頃にぼんやりとテレビを見ていると、上の階の部屋からドスンドスンと音がして、子どものはしゃぐ声が聞こえてきた。学校が休みなのかといぶかしく思ったが、気にもとめなかった。
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深夜のコンビニ

2018.02.22.Thu.21:47

この話は、ある男がコンビニで深夜のアルバイトをしていた頃に起きた体験談である。

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そのコンビニは、深夜になるとほとんど客が来なくなる。俺は共にバイトをしていた大学の先輩と、バックルームでのんびり過ごしていた。

ある日のこと。
いつもと同じように暇な深夜で、仕事といえばたまにモニターをチェックするくらい。俺はバックルームでお菓子を食べながら先輩とおしゃべりしていた。
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校内放送

2018.02.21.Wed.21:13

ある小学校での出来事である。

午前10時過ぎの2時間目の授業の最中、放送スピーカーの電源が突然入った。

「・・・さい。・・・なります。・・・さい。・・・なります」

聞いたことのない低めの女性の声がスピーカーから流れた。
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霊視

2018.02.20.Tue.21:10

あるテレビ番組のディレクターが心霊番組の撮影をしていた。

母親、息子、娘の3人家族インタビューカットから始まった。彼らは目に涙を浮かべながら、父親の事を話してくれた。

その様子を見て、ディレクターは満足のいく映像が撮れそうだと感じた。
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振り返る少年

2018.02.19.Mon.21:37

大学生のグループが観光地へ一泊旅行をした。仲間のひとりがビデオカメラを持参し、仲間の楽しそうな様子を撮影していた。

旅行から戻りビデオを見返すと、変なものが映っていることに気がついた。

時間は深夜12時頃、場所はどこかのトンネルだ。辺りは真っ暗で、かろうじて街灯の明かりが見える。

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ラーメン屋

2018.02.18.Sun.21:43

ある大学生が買い物の帰り、小腹がすいたのでたまたま目についたラーメン屋に入った。特に期待はしていなかったのだが、これが意外とうまくて彼はご機嫌だった。

帰り際に「おばちゃん、ごちそうさま」と言って、しょうゆラーメン代の600円をテーブルに置いた。

彼はこの店が気に入り、また食べに来ようと思った。
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ある部屋

2018.02.17.Sat.21:39

二人の少年が病院の廃墟を探検しに出かけた。
その病院は、繁華街から少し離れた場所にある。

特に何かが出たという話は今まで聞いたことはなかったが、好奇心と怖い物見たさから少年たちは廃墟へ向かった。

廃墟の中には多くの病室があった。病室にはベッドがあり、まるで誰かがさっきまで寝ていたように、かけ布団がめくれた状態でホコリをかぶっていた。
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身籠った子は

2018.02.16.Fri.21:24

長年連れ添ってきた彼女と結婚を決めた、ある男がいた。彼女は嫉妬心が強く、彼が別の女性と話をするだけで嫌な顔をする。

そんな彼女を鬱陶しく思うこともあったが、彼女は一途に自分を愛してくれるので、男は結婚を決めたのだった。
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手押し車

2018.02.15.Thu.21:37

男はある夜、最終電車に間に合わず、仕方なくタクシーで最寄の駅まで帰ろうとしたが、タクシーの運転手が道を間違え、2つ先の駅まで行ってしまった。

非常に疲れていたので怒る気力もなく、また、そのままタクシーで戻る気もしなかったので、酔い覚ましにそこから歩いて帰宅することにした。

時間は午前1時30分。家までは30分くらいだろう。その頃はまだ引越したばかりで、道もそれほど詳しくなかった。



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