さぼった罰

2017.03.25.Sat.21:02

学生時代、ビル清掃のアルバイトをしていた時の話。 

そこは自然に囲まれた、10階建ての施設でした。 

数ヶ月後、ここに都市部から会社がごっそり移転してくるらしく、 

その時はまだ、施設内で働いている人は少数。 

外観はボロボロだけど、非常階段だけはハイテクでした。 

省エネ対策で、人間が非常階段のドアを開けると、 

センサーが察知して、上下2フロアのライトが点灯する。 

で、一定時間動く反応がないと真っ暗(真の闇)になる仕組み。 

若くてナマケ者だった私はそれを利用して、真っ暗な非常階段で 

身動きせずに目をつむってサボってた。 

人が来たら、あたかも明かりの中で掃除をしていたかのように 

見せかける方法。今思うと、なんと情けない。。。 

そんなある日、いつものように暗闇の中で目を閉じサボってると、 

ギイギイと音がする。 

チキンな上に、やましい行為をしていたので、私は飛び上がるほどに 

びっくりしたが、階段が真っ暗なので誰もいないと安心した。 

暇つぶしにメールを見ようと携帯を開いたら、目先の上の方に人が浮いていた。 

私は悲鳴も出ないほどに飛び上がって(ここで非常階段のライトが点灯し明るくなる) 

一目散に非常階段のドアを開けてフロアの方に逃げた。 

仕事をさぼってただけに、このことは誰にも相談できず、数日後にそのバイトは辞めました。 

今思うと、あれは浮いていたんじゃなくて、吊られていたんだろう。 

心霊体験のなかった私の、唯一の出来事でした。

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