奇妙な部屋

2017.04.12.Wed.16:38

私の在籍していた高校の話。 

その高校は、卓球が強い高校で旧寮を合宿所として独占的に利用していた。 

その旧寮に一部屋だけ奇妙な部屋があり、なんでも「そこに宿泊した生徒が必ず金縛りに会う」という事であった。 

この噂は、旧寮を寮として使用していた時代から続く話しであって、生徒の間では有名であった。 

私も、興味本位でその旧寮を訪れたことはある。木々が生い茂る中にポツンと建っている木造建築。 

全体としは薄暗く、確かに不気味な雰囲気があった。 

しかし、やはり面白くないのは卓球部の顧問であろう。 

毎回「金縛りに会った」という部員が現れ、卓球に集中できず、 

尚且つ、部員が合宿をしたがらない様になってしまうからだ。 

そこで、その卓球部の顧問は「そんな物は噂だ、疲れているだけだ」という事を証明する為、 

合宿中に「奇妙な部屋」に泊まる事にした。結果はもちろん・・・ 

金 縛 り に あ っ た 

私は、女生徒が卓球部顧問にその話を聞いているのを目撃した事がある。 

その顧問は、バツが悪そうに俯き加減で話していた。決して楽しそうでは無かった。

高校も卒業し、その様なことは記憶の外となっていたある日。 

何時もの様に新聞を読んでいた。ザッと斜め読みする程度であるが。 

ふと、一つの記事に目が止まる。私の母校名が記事に出ている。 

何事か?と思い、私は記事を読み始める。その記事の内容は、 

旧寮解体作業中の地面から、男性と思われる白骨死体が発見された。 

私の記憶は一気に蘇える事となる。 

思い出しながら書いたので、記憶違いがあるかもしれない。

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