屋根の上

2017.04.14.Fri.11:06

去年、お盆に地元の夏祭りがあった日。たぶんあれが生まれて始めて体験した心霊系の出来事だったんじゃないかなと思う。ちなみに当方霊感ゼロ。 

夏祭り自体はなんの変哲もないものでいわくとかそんなんはまったくない。

なぜか古い友人に誘われて遊びに行って、普通に帰って来た。その帰り道でたぶん幽霊を見た。 

友達と別れて一人で自転車をこいで帰宅してたとき、自分の家はマンションなんだけどそれがもう目の前であと五分でエアコン効いた部屋に入れるな~っていうくらいまで家に近づいたときだった。

たまたま視界に入った一軒家の屋根の上になにかが浮いてた。 

最初は煙かと思ったんだよね。季節柄バーベキューや花火が多いじゃん。

だからどっかの家でやってる煙が流れてきたんだろうなって自然に思ってた。実際に煙っぽかったし。 

でもちょっとおかしかった。 

まず、煙なのに全然消えない。見てた時間は本当に少なかったと思うんだけど、

それでも普通の煙とは違って固定された形状を保ってた。 

しかもその形状が、どうも人間の形に似ている。横向きに歩いてる…というか、

スケボーに乗って移動してるみたいにすーっと移動してった。 

ここでやっと混乱したよ。 

あれは煙なのか、人間なのか。でも人間だったらおかしいんだよね。

屋根の形から平行移動は不可能な場所であるのは常日頃その家の前を通過するからよく知ってる。

それに、よく周りを観察してみると花火もバーベキューもやってる団体はいない。静かなものだった。 

最後のとどめというのが、なんでこんなにはっきり見えるのかっていう頭に浮かんで来た疑問。 

その煙、なんか光ってたていうか…なぜか真っ暗な中でもはっきり見えたんだよね。

だから人間の形をしてるって分かった。周りに煙に反射するような光源はない。

あるとしても、煙が発光するにはまったく足りない光量だったと思う。 

自分は心霊とかオカルトとかの話題が大好きで常にネタを持ってたからすぐに連想しちゃったんだよね。

幽霊が屋根の上を通過するっていう状況を。 

そこまで考えたあとは本当に必死だった。全身の血が一瞬で温度を下げていくような感覚に襲われた。

動悸も激しくなる。 

見つかったらどうしよう。 

突然方向転換してこちらへ来たらどうしよう。 

今Uターンしても大丈夫なんだろうか。 

いつ目を離せばいいんだろう。 

そんなカンジで慌てたことは記憶があるんだけど、気付いたらもう家に帰ってた。

気付いたら玄関に立ってて、かなり冷や汗とかもかいてて(普段は汗かかない体質)出迎えてくれた母が変な顔をしてた。 

「どうしたん」 

っていう母の問いにさっき自分が見たものについて話した。母は自分と同じくオカルト大好きだけど、

体験談とか聞くと「うっそだ~」って笑い飛ばす人だったから、この日も笑い飛ばしてもらおうと思ったんだ。 

でもいい感じに期待は裏切られた。ものすごい神妙そうな顔をしてコメントを一言残して去って行った。 

「お盆だからかえってきてたのかもしれないね」 

いや、いつも通り否定してよ…orz 

文にしてみるとまったく怖くないけど自分はしばらくトラウマになるくらい怖がった記憶がある。 

ちなみにこの母、夜中に自分の部屋に白い影が入って行ったのを見たとも言う。信じるか信じないかどっちだよ本当。

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