老婆とのやりとり

2017.04.17.Mon.16:03

その日はムシャクシャしていた、男は気分転換に本でも買おうと、本屋へ出掛けて行った。 

二階の文庫本コーナーで本を選ぼうとするがその日の嫌な記憶が頭をよぎり本選びに集中出来ない。 

彼はそれを振り払うように、本を手にとってみるでもなしに、本のタイトルを読みながら文庫本コーナーをぐるぐる歩き回った。 

ドサッ・・・ある女とぶつかった。小柄で痩せ細った老婆だった。

普段の彼なら「すみませんでした」と謝る筈だったが・・・普段の彼とは違った。 

ギロッと睨みつけチッと舌打ちをした 

本を探していると、さっきの老婆が腹をたてたのだろうか。こんどは思いっ切りぶつかってきた。

小柄なくせにがたいのいい男に思いっ切りぶつかったせいで自分のほうが吹っ飛んで倒れこんだ。 

老婆の白い髪はグシャグシャに乱れ、目が血走り男を鬼のような形相で睨みつけている。 

老婆は何度も何度もぶつかってきた 

「キヒャッ!」ニヤっと笑いながらこちらに近付いて来る 

老婆の異常な行動に男は怖くなり階段の方へに逃げる 

「殺してやる!!」真っ黒な声が店内に響き渡った。 

凄い勢いで男に襲いかかった、しかし勢いあまって自ら階段を転げ落ち、死んでしまった・・・ 

警察に連行されたその男は必死で無実を主張した。 

しかし店の監視カメラには、泣いて謝る老婆を何度も何度も突き飛ばし。 

終いには階段まで追い詰め物凄い形相で何かを言い放ち階段から老婆を突き落とす男の姿が映っていた。 

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