ゆかりちゃん

2017.04.25.Tue.21:09

ある所にゆかりちゃんという

女の子がいた。 

ゆかりちゃんは、

お父さん・お母さんと3人で

幸せに暮らしていた。

しかし、ゆかりちゃんが小学校5年生の時に、

お父さんが事故で亡くなってしまった。

それからというもの、

ゆかりちゃんのお母さんは、

朝早くから夜遅くまで必死になって働いた。

母子家庭だからと後ろ指を指されないように。

立派に小学校を卒業させ、

中学校も卒業間際に、

もともと病弱だったお母さんは、

過労が重なり倒れてしまう。

亡くなる直前、

お母さんはゆかりちゃんを枕元に呼び、

「ゆかり、お母さんまで先に逝ってしまってごめんね。

どうしても困った時にはこれを開けなさい」

と、手作りのお守り袋を渡し、

天国に行ってしまったのだった。

それからゆかりちゃんは

親戚の家に引き取られ、

高校へ通うようになった。

通学かばんには、

あのお守り袋が付いてる。

ある日、クラスの男子が

「ゆかり、いつも付けてるそのお守り見せろよ」

とからかってきた。

ゆかりちゃんは大切な物だったので

言葉を濁し、見せようとはしなかった。

それでも男子は無理矢理奪い取り、

とうとうそのお守り袋を開けようとした為、

ゆかりちゃんは全てを説明し、

返してもらおうとした。

しかし、引っ込みが付かなくなった男子は、

遂にお守りの中の物を手にしたのだった。

中には手紙が入っていて、

それを見た男子は・・・

絶句している。

ゆかりちゃんは今まで

手紙が入っていた事すら知らなかったが、

男子からその手紙を返してもらった。

その手紙を見た瞬間、

ゆかりちゃんは号泣した。

手紙にはお母さんの文字で、

はっきりとこう書かれていのだ。

ゆかり 死ね。

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