愛車のソーラ

2017.05.17.Wed.16:15

友人(以下M)は車やバイクが大好き。類友と言うのか、周りもそういう人が多いみたいだった。

ある日Mの友人のSが事故をおこし愛車のソーラが壊れてしまった。

修理に出したいものの金銭的に余裕のなかったSは、Mに

「どっかにいらんソーラないかな?」と聞いた

Mはそれを聞いて、とある場所にずっと放置されているソーラを思い出した。

「それやったら○○にあったで。ずっと放置されとるしあれやったら大丈夫やろ。」と教えた

Sは後日その場所に行って放置されたソーラから必要なパーツを拝借し、愛車の修理をした。

それから暫くしてMが友人達と集まっているとき、変な話を聞いた

皆、口を揃えて

「Sの車の助手席に女が乗っていた」と言う

それだけ聞くと別に変な話ではない。彼女でも乗せていたんだろうと思う程度だ

Mが言い返していると、ちょうどSが近くを通った。車の助手席には女が乗っている

その時、友人の一人が言った

「追いかけてみればわかる。」

すぐさまMはバイクでSの車を追った。

Sがそれに気付き車を停車させ窓を開ける

「Mくん!どうかしたんすか?」

助手席を確認したが誰も乗っていない

「お前、さっき助手席に女の子乗せてへんかった?」

それを聞いたSは冗談だと思ったらしく、やめてくださいよ~と笑うだけだった。

それからまた暫くたったある日、Sの車に乗っていた友人(以下A)が怪我をした。

幸い大怪我ではなかったらしいが、怪我の原因がおかしかった。

Aに聞いた話はこうだ。

その日SとAの二人は、遊びに行こうと他愛のない会話をしながら車を走らせていた

助手席に乗っていたAが前を見ていると、ふと異変に気が付いた

フロントガラスの上から何か長いものが垂れてきている

「え?何だこれ?」

そう思って固まっていると徐々に上から、それは姿を現した

女だった。女の顔が逆さに、頭から血を流し鼻から上の半分だけ出してこちらを見ている

女と目が合った瞬間、Aは凄まじい恐怖に襲われた。その場にいるのが耐えられなかった

叫びながら助手席のドアを開け、走行中の車から飛び降りたらしい

事故から数日後、Mの携帯にAから一本の電話があった

「テレビ!テレビつけろ!ニュース!!」

電話をかけてきたAは酷く慌てていた。

電話をしながら何だろうとテレビをつけると、Aが言っているであろうニュースが流れている

その映像を見てMは固まった

あの放置されていたソーラがある場所が写っている

殺害された女性の死体が車のトランクから発見されたという

Sがパーツを盗んだ日、既に殺された女性はあそこにいたのだ

そしてその事件がニュースになった数日後、Sは大事故をおこした

だが不思議なことに破損していたのは、あのソーラから盗んでいたパーツ数個だけだった

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