車のライトをつけると・・・

2017.06.21.Wed.21:15

昨年の夏、 

俺は友達と一緒にドライブに行った。 

そのうち肝試しに行こうか、という話になり 

地元にあるスキー場へと向かった。 

夏のスキー場には誰もおらず怖いだろう、と考えてのことだった。 

山道をしばらく走り 

目当てのスキー場へとたどり着いた俺たちは 

まず車を停めるべくパーキングへと入った。 

俺はそこである遊びを思いついた。 

車のライトを落として暗闇の中を走り回る、という遊びを。 

暗闇といっても月明かりが多少あったし、 

他には一台も車が無かったので大丈夫だろうと思っていた。

真夜中にライト無しで走るのは本当に危なくてスリルがあった。 

俺があんまり調子に乗ってスピードを出すものだから 

友達がいい加減にしろ!と怒り出した。 

仕方なくライトをつけて前を見た瞬間、 

俺たちは目を疑った。 

ライトの光の中に人の姿が浮かび上がったからだ。 

それも一人でなくたくさん、何十人も。 

そして彼らは一斉に顔をこちらへと向けた。 

正直言ってその時はただ逃げるだけで精一杯だったから 

彼らがどんな格好をしていたのかまでは記憶に無い。 

でも、一つ確かなことがある。 

こちらへと向けられた顔、 

それは 

人の顔じゃなかった。

関連記事
コメント

管理者のみに表示