ついてくる鳥

2017.06.27.Tue.16:15

一匹の烏が目に入った

電線とか塀の上とか、割と低いところを留まったり飛んだりしながら 

気が付いたらずっと付いてくる 

恐ろしげな鳴き声と恨みがましい目をして。 

Aに「あの烏、キモチワルイね」と言うと 

「だろ?あれ、ずっと俺に付いて来るんだ」という。 

聞くと、朝、外に出るとすぐに飛んできて、周りに人がいない時は 

攻撃さえしてくる、追い払ってもすぐに戻って来て回りで飛び回る。 

そんな事が一ヶ月も続いてて「いい加減、気が変になる」とAは言う。 

一ヶ月前といえば、同じくクラスメートのBが事故死した頃。 

崖下で遺体で発見された。足を滑らせて転落死したらしい。 

発見したのが偶然俺の知り合いのおじさんで 

「打ち所が悪かったらしく、頭がぱっくり割れててね・・・・」って話を聞いた覚えがある。 

「遺族には言ってないんだけど、脳みそがはみ出しててそれを烏が食ってたんだ」 

人の脳を食った烏はその人の記憶も食うとでも言うのだろうか。 

烏はBの、どんな記憶を食ったのだろうか。 

記憶を食ったとしたら、何故Aに付きまとうのだろうか。 

あれは、事故死、だった・・・はずなのに・・・。

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