別れの挨拶

2017.06.30.Fri.21:15

10年ぐらい昔。

日曜の朝の9時35分。 

父親はパチンコ、母親はクリスチャンなので日曜礼拝、妹はたぶん睡眠中、

俺はTVゲーム中だった。 

突然電話が掛かってきたのだが、母方の祖母からだった。 

母親と同じで婆さんもクリスチャンなので、日曜礼拝のことだろうと思っていたら、

どうやら誰宛とかじゃないみたいだった。 

内容は、 

婆さん「みんな大丈夫? 誰も亡くなってない? 怪我してない?」 

親は出掛ける前に「行ってくるわ」と顔を出したので、いつも通りなのは確認済み。 

妹は知らんが、昨日の晩は一緒に飯食ったし元気だろう。 

そもそも「亡くなってない?」なんて電波な質問に対して、あぁ元気元気と適当にあしらった。 

婆さんは、そんなこと言うタイプではない。 

気味の悪さからゲームに集中出来ず、確認した方がいいのかなぁと引っかかりつつも、

考えるほど嫌な予感がし恐怖で確認できないでいた。 

9時45分。 

起きたらしい妹がパジャマ姿で部屋に入ってきて、とりあえず妹は安心。 

しかし一言、「ゴンタ死んでる」 

寒気がした。 

死んだ人が別れの挨拶をするって話しはありがちだが、愛犬でも似たようなことが

あるというのを身を持って知った。 

愛犬と婆さんの面識は3回もないと思う。家族旅行の時に預けたぐらい。 

電話の内容から察するに、何かが亡くなったのを感じたんだろうか。 

不気味だ。

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