真夏のコンサート

2017.07.27.Thu.11:15

12年も前のことなのですがあるアーティストの野外コンサートに主人と行った時の事です

夏の暑い日だんだんと辺りも夕暮れ時になりそろそろコンサート開始!

3万人という人数にまぎれながら前半からテンションが上がりまくりでした

のりに乗ってはしゃいでいるとき右隣の女性の肘に私の肘があたってしまい すぐに「あ;ごめんなさい大丈夫ですか?」

と聞いたところ「平気ですよ」と返事されました

曲もだんだんバラード系になってきたころ 何気に彼女は1人で来ている事に気がつきました

そしてもうひとつ気づいたことは右足に広い範囲で包帯が巻かれてたこと・・

内心 真夏で暑いのに可愛そうに;と思っていました

彼女はテンションも上がることなく 普通に立ち曲を聴いていました

そんなこんなで大きなスクリーンの場面になり小休憩みたいな時間が来たときに

主人がトイレがてらジュースでもかってくるよ!と言ってくれたので 私は思わず隣の彼女のことも思い

「私2本ねぇ~」と頼みました

足も怪我しているようだしこの広い会場を歩くのも大変だろうし人の数もすごいですし

主人が買ってきてくれたペットボトルを彼女に「暑いし これどうぞ^^」と手渡しました

「ありがとおお!!」「いいんですか?」「お金はらいます:」

等といった声はなく 首を立てにお礼のように下ろしただけでした

私も主人もお金もいただく気もなかったですし 「どうぞ^^」という気持ちだったので

気にもしませんでした

もうコンサートも終盤になり お決まりのラストの歌が始まりました

定番のアンコール3曲も終わり終了になり

会場には駅までや駐車場までの混雑のアナウンスが流れ始めた頃

彼女が座り込んでいたので 心配になり 「足・・大丈夫ですか?」と聞いたところ

「痛くなっちゃって・・」との返事が

かれこれ3時間以上立っていたんですもの無理も無いと思い心配&おせっかいな性格も伴い

彼女に「もし迷惑でなければ私達車で来ているので駅まで送りますよ^^」と聞いてみました

すると彼女は駅の近くなので歩いてきたと言ったんです

すると主人も 近いなら家まで行ってあげてもいいんじゃない?と私に言ってくれたので

彼女に聞き「助かります」と言われたので3人 人混みをなるべく避けながら駐車場に行き車に乗りました

会場付近の地理もあまりくわしくない主人と私は彼女に道順を聞きながら住宅街に入りました

「ここでいいです ありがとう」

主人は車を止め彼女は降りて家路に向かいました

車の中に主人と私だけになったときに主人がポツリ「一度も笑顔無かった人だったね」と

言われて思い返したらほんとに・・そうなんです

何気に彼女の後姿を見送り家に入っていったを見届け 「さ・・帰ろう^^」と

後ろの座席にバックを置いたとき彼女の忘れ物を見つけたんです

白いレースの夏用のショールを・・

あれ?こんなの彼女手にしてたっけ?・・・

時間にしてはもう10時過ぎていましたが 車で近づくと玄関も二階の部屋も電気がついていたので

申し訳なさそうにベルを押したところ中から 母親らしい方がでてきました

遅くにどなた?という表情をしていました

私と主人は夜分遅くすみません。。と今までの経緯を話 そのショールを母親の手に渡した瞬間

「え・・・・」と言いながら走りながら部屋に行き一枚の写真を手に「この子ですか?」と聞かれました

「はい^^そうです」と返事するや否や・・

「この子は去年亡くなりました」「こんなことって・・」と泣き出してしまったのです

私と主人は真っ白に 血の気が引く思いをしました

足の包帯のことも恐る恐る伝えると 悪腫・・骨のガンですでにリンパまで転移しており右足は付け根から切断したそうです

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