カスパー・ハウザー

2017.08.08.Tue.16:15

その少年は、保護されたとき、言葉も知らず、そして歩くこともできなかった。時は1828年5月26日、ドイツはニュルンベルクでの出来事である。祝日だったその日、町の広場に人は少なかった。地元で靴屋を営むジョルゲ・アイヒマンは広場の片隅にたたずむ、奇妙な少年を発見した。少年は小汚い格好で、手には何かが書かれた手紙を持っていた。少年はどことなく普通でない様子で、何かに怯えたような様子だった。ジョルゲは不審に思って少年に話しかけると、少年はほとんど全く言葉を知らない様子だった。

人間の膝裏は折り曲げるためにくぼみになっているが、少年の足はまるで、これまで一度も足を曲げた事がないようにピンとまっすぐ伸び、むしろ反対側へとわずかに湾曲しているようにすら見えた。

手に持っていた2通の謎の手紙

1通目:「隊長殿へ 閣下の軍隊を志望する若者を隊長殿のもとへ送ります。この子は1812年10月7日に私の元に来ました。この子の母親は私にその養育を頼んできたのですが、しかし、私には他に子供もおり、育てる余裕がありません。また、私はこの子を一度も家の外に出したことがありませんでした。」

2通目:「(この手紙が1通目と同一人物によるものなのかは定かではない。)この子供は洗礼を受けています。名前はカスパー。あなたがこの子に姓を与えてください。この子の父親は騎兵でした。彼が17になったら、ニュルンベルクの第六騎兵隊に参加させてください。それはこの子の父親がいた部隊です。この子は1812年4月30日に生まれました。私は貧乏で、この子の面倒を見ることができません。この子の父親は既に亡くなっています。」

特異な能力

彼は暗闇の中で完全に物を見ることができたのだ。彼は真っ暗な中で聖書を読むという実験を成功させ、見事その能力が本物であることを実証したという。

またその耳も恐ろしく敏感で、隣の部屋で囁く声を聞き分ける事ができた。

彼の外見が貴族のバーデン公と驚くほど似ているという噂が流れ始めたのだ。

言葉を話せるようになった直後に暗殺

「男が…刺した…ナイフ…公園で…財布を……すぐに行け…」

カスパーは右胸を刺されており、ナイフはおそらく肺と肝臓を貫く重傷だった。

不思議なことに、カスパーの死因はほとんど調査されることがなかった。

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