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落書き

2017.09.02.Sat.21:15

俺が小学生の頃の話。

俺が住んでいた町に廃墟があった。 

2階建てのアパートみたいな建物で、壁がコンクリートでできていた。 

ガラスがほとんど割れていて、壁も汚れてボロボロだったから、 

地元の人間でも、あまりこの場所に近づくことはなかったらしい。

ある日俺は、友人と肝試しをすることになって、この廃墟に行くことにした。 

まだ昼ぐらいだったから、建物の2階まで上がって建物を探索した。 

そしたら並んでいる扉のひとつに、文字が書いてあるものがあった。 

友人と近づいて確認してみると、扉の前に、

『わたしは このさきの へやに いるよ』

と書いてあった。

俺と友人は扉を開けて中に入り、先に進むことにした。

歩いて行くと分かれ道に突き当たって 、壁に、

『わたしは ひだり に いるよ』と書いてあった。 

少し怖くなったけれど、俺と友人はそのまま左に進むことにした。

すると両側に部屋があるところに突き当たって、壁に 

『あたまは ひだり からだは みぎ』

と書いてあった。

友人はこれを見た瞬間に、半狂乱になって逃げだした。 

でも俺はその場所にとどまって、勇気を出して右の部屋に行くことにした。

部屋に入り進んでいくと、突き当たりの壁に、

『わたしの からだは このしたにいるよ』

と書いてあった。下を見ると、

『ひだりの へやから わたしの あたまが きてるよ うしろ みないでね』

俺は急いで、その部屋の窓から飛び降りて逃げた。 

それからはもう、その場所には近づいていない。

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