部屋が汚いと

2017.10.25.Wed.21:15

東京に住んで7年の30歳。 

最初に住んだところが会社から遠くて、もっと便利な2つめのマンション?に引っ越した。

日当たりの悪い狭い1kだったんだけど、そこでちょっとうつ状態みたいになったんだよね。

会社にはなんとか行くけど眠れない、食欲ない。

平均3時間睡眠くらいが転居してから1年くらい続き、顔色も酷くなって、上司にたまに指摘されるくらいになった。

社会人だが仕事以外はヒキコモリ状態で、部屋の掃除もろくにしない方だ。が、そのときは異常だった。 

会社から帰ったらゴミを出しにいくのもめんどくさくて、隅にゴミ袋山積み。

コップ、食器も極力洗わない。面倒でしかたがない。 

ある時、地元の親が何かの折にオレの顔を見に寄って、オレの惨状を見て悲鳴をあげた。

うちの母はわりと家相とかオカルトチックなことを、気にしたり趣味にしてるようなものなので、

その場で携帯で自称霊能者みたいな、だけどわりと評判のいいらしいオバチャン(電器屋経営)に、

電話で話しはじめた。

携帯で何がわかるんだ。またはじまったよ。あ─あ。

と思って黙っていたら、母が電話に出ろという。 

そのオバチャンとは面識もなく話すことなど何もないけれど、出ろというからでて話した。

「こんにちは」とか、「はじめまして」みたいな話のあと、 

『あなたが息子さんね』みたいに始って、いくつか聞かれた。

『仕事に慣れた?』とか『彼女は?』とか『ゴミは出してる?』とか・・・よく分らないまとまりのないことを。

で、「彼女あ暫くいない」とか、母の前でも言いたくないが、穏便にwと思って、

「ええ」「まあまあ」とか返事をしていた。 

で、部屋の掃除をあまりしてないことを言われて、「もともと不精なもので・・」と返していたら、

『机の上のコップはいくつ?』と聞いてくる。

飲みかけと出しっぱなし、母にだしたペットボトルのお茶とか答えていたら、

『洗面所に歯ブラシは何本』とか聞いてきて、

古い捨てる寸前の、というか出しっぱなしにしていた歯ブラシと、新しい歯ブラシの2本。 

その他、シンクに洗わずに置いてある食器の数とか聞かれて答えていたら、殆どが2対だった。 

そんなこんなで母親にまた携帯を返し、母もなにか話していたが、すぐにまた代われといわれてオバチャンと話した。

オバチャンは、

『今の状態はうつ状態みたいだけど心配はない。その部屋をでればよくなるわよ』

と言う様なことを言って、

『とにかくマメに掃除をして、それだけは必ずしなさい。空気の入れ替えをよくしなさい』

とだけ、アドバイスのようなことを言ってくれた。 

その時の状態は酷かったので、まあワラにもすがるというほどではないけれど、

心配顔の母が帰った翌日wから、なんとか言われたとおり、掃除とゴミだしを少しは心がけるようにし、

部屋の換気も気をつけた。

2ヶ月後くらいに、同じような便利さのところに引っ越せたが、

それまでの2ヶ月はやっぱり不眠、食欲不振に悩まされた。

掃除や換気のせいか、少しは楽になった感じもあったため、

面倒だったが、引越しは最優先でやっとの思いで敢行した。

新しい部屋は日当たりも悪くなく、

同じように手狭ではあったが、居心地というか、空気感は前の部屋より全然良く感じた。 

その部屋が普通で、前の部屋はでてみるとすごく重苦しくて、息がつまってたような気もした。 

そして引越しの大仕事がやっと片付いた2、3日後、なぜか夜は寝つきがよくなり、食欲も戻ってきた。

顔色も戻ったらしく、会社でも、

「最近は元気そうだな。一時は結構ひどい顔してたぞ。本当に具合悪かったのか」

などというようなことを2、3人に言われるくらい良くなったようだった。

勿論、自分でもかなり快調になり、前の部屋にいた2年弱が随分酷かったことを実感した。 

ここまで読んでいただけたらすでに予想通りと思われるが、

引っ越してかなり順調になった後日、母づてにオバチャンの話を聞いたところ、

オバチャン曰く、部屋にはかつてそこで亡くなった(自殺した?)女性がそのまま居ついており、

オレはその女性に気に入られたんだそうだ。

なので、コップや食器や歯ブラシが対で出しっぱなしにしていたのは、その女の人の分なんだと。 

勿論俄かに信じがたく、今だにちょっと眉に唾だと思うが、言われた時はぞっとした。

オバチャンは、その女性は部屋からは出れないので、部屋を替わればいい、と分ったんだそうだ。 

母づての話なので、細部が定かではないが、部屋が汚くなるのは、一般的に霊に取り憑かれた人にはよくあることで、 

気力も体力も萎え、端から見るといい加減でだらしのない人間に見えてしまうという。部屋も散らかり放題になる。

ところがオレの場合、その女性がオレの伴侶のつもりで、

掃除も洗い物もゴミ出しもw自分の役目だと思っていたそうだ。 

それを携帯で話した内容でオバチャンは全て理解したという。

勿論、女の霊に家事ができるわけもなく、

食器もゴミもたまりにたまったところで、オレが何とか片付けていたわけだが・・・

それでオレには、疲れていても家事をしっかりやるように言い、

その女性の仕事というか役割を無視することで、霊の執着を切る作戦だったらしい。

あとから指摘されれば、思い出す何もかもが腑に落ちる感じで気持ち悪かったが、

オバチャンの理屈は、いちいち千里眼というよりは何か普通に理に適っていて、

しかも解決方法も、当たり前といっちゃ当たり前のことだったので、 

はあ~そんなモノかな~案外そんなものなのかも、と思った。

オレは本来、オカルト関係は興味はあるが幽霊とか信じないタイプなので、醒めた感想を言いたくなるが、

そのときは結構ゾ─ッとさせられました。

関連記事
コメント

管理者のみに表示