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2019.03.01.Fri.20:55

霊体験(ぽいもの含め)はわりに多いのだが、なかでも俺はよく「影」を見る。

始めて認識した心霊体験は小学校3年のころにマンションの駐車場で友達と遊んでた時、
夕暮れに解散になって一人で帰ろうとしたら影がついてきた。

走ってる俺の影に、つっ立っている他人の影がかぶさるようにずっとついて
きていた。
これにはびびった。まさに誰そ彼。

その後もたびたび影を見た。
ていうか小学4年に引っ越した家の周りは、
夜振りかえったら自転車をこぐ影が見える坂とか、
やたら影にまつわる怪異が多いところだった。

そんな話が多いのは、山なんで夜間に明かりが少ないせいもある。

単純な見間違いもあるはず。

しかし俺が体験した最恐の影は見間違いのレベルじゃなかった。

高校3年の夏休みに深夜自転車で帰宅中、近道をしようと開通したばかりのトンネルを通った。

ベッドタウン密集地帯に向うクソ長いトンネルで、通行料とるせいかガラガラ。

ただでさえ一直線なのにライトもやたら明るくて遥か向こうまで見通せた。

入ってすぐに一台だけ乗用車とすれ違ったけど、そのあとは車の音さえしない。

深夜巨大なトンネルの中で音が無いというのははっきりいって怖いよ。

で、かなりハイペースで自転車を漕いでると急に耳鳴りがしはじめた。

静寂で耳がいたいとかいうけど、そんなんじゃない。

あきらかに俺的「出る」時の前兆。

今は勘弁してくれ~って感じだった。

俺はシャンプー中に後ろをふりかえりまくるタイプで、
怖い怖いと思ってると見たくも無いはずの異変を探してしまう。

その時も「出るな出るな」と思いながらも前後左右チラチラと見てしまった。

チビッたよ。

その時左側の歩道を通ってたんだけど
右側の壁に上半身だけの影が映ってて、
すーって進行方向に移動していた。

そこからは全力で逃げまくり。

自分の影かも?とかいう曖昧なレベルじゃない。

めちゃめちゃ明るくて、向こうの壁の小さい案内看板も見える。

歩いてるみたいな人間の影。

でも人はいないし、向こうには歩道さえない。

必死でチャリこいだけどそのトンネルよりによって全長1700メートル。

進んでも進んでも、出口は遥か遠く。見えてるのに。

怪異にあっても逃げ場がないなんてのは始めてだった。

しかも癖でどうしても時々振りかえってしまう。

めっちゃついて来てるし。

生きた心地がしなかった。

途中峡谷があり、一旦空の下にでたが次のトンネルに入るとまた影があらわれた。

何回も魅入られたみたいに振り返ってると下ろしてた影の手が前に伸びてるのに気付いた。

死ぬ気でこいで結局何事もなく出られたが、
出口にたどり着くまで自分以外の人や車と遭わなかった。

トンネルを出ると新興住宅地の中だったが、
道路脇に地蔵やらちいさい稲荷やら変な注連縄はってある石やら
ブルータルなものがいっぱいあった。

そんなやばいところにトンネル掘るな!


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