平和の滝

2016.08.27.Sat.18:44

私達が中学生の時(20年前)に体験した話です。

当時、夜遊びが定番となっていた私達は、いつものように家を抜け出し集まっていました。

男ばかり集まって何もする事もなく、話の話題は地元では有名過ぎる心霊スポット、平和の滝の事に。

強がりが体を借りて歩いてるような当時の私達は7人で平和の滝へと向かう事になりました。

仲間の一人が「肝試しとか奇数人数で行くとマズいらしいよ」

みんな「なにそれマジ?」「だいじょぶだって」「ちょ、俺真ん中歩くの嫌だ…」

そんな怪談にまつわる話をしながら約3キロの道のりを滝に歩いてると、

一人が周囲の異変に気付きました。

「おい、電灯おかしくない?」私達が電灯の横を通過するタイミングを

見計らったかのように電気が消えて行くのです。

慌てて後ろを振り返り、他の電灯を見てみると、

私達の通り過ぎた後から綺麗に電気が復旧していきます。

みんなで何度も確認しながら

「また消えた」「うわ」「向こう点いた」「ヤベーよ」

そんな半ベソの状態の中でも私達は滝に向かって歩き続けました。

住宅街を抜け、道路のアスファルトも、手入れの行き届かない砂利混じりの地面になってきます。

程なく進むと一番右端を歩いていた友達が急に左側に移動してきました。

「なしたん?」「あれ見て…」

彼が指差す方には放置車両があり、仲間の3人が悲鳴染みた声をあげ、歩く速度をあげました。

私自身は見えなかったのですが、その3人は車の屋根に立ち尽くす女の人を見たそうです。

顔面蒼白の3人を半ば無理矢理引き連れて滝へと向かいました。

滝まで後1キロ位に差し掛かった時でした。

今度は私にもハッキリ見えました。

空き地に放置されたプレハブ小屋(スーパーハウス)の中から真っ白い女の人がこちらを睨んでいました。

乱れた髪の奥から目をこちらに向けて…

何故そこで滝に行くのをやめなかったのか不思議ですが、私達は滝を目指しました。

長い坂道を上り、滝への一本道を進むと、水しぶきの弾ける音が近付いてきます。

滝の横には駐車場があり、公衆便所、何かよくわからない慰霊碑があり、

中途半端な街灯が余計に雰囲気をそれらしくしています。

暫く駐車場で他愛もない話をしてました。公衆便所へと向かった一人が何かを見つけて皆を呼びます。

行ってみると便所の中は煤(スス)だらけ、散乱するエロ本のページ。

一人がエロ本の一枚に何の気なしにライターで火を点けました。

途端に紙はマジックの炎のように勢いよく燃えてなくなりました。

私達は一斉にトイレから脱出し、今おこった現象が理解出来ずに顔を見合わせましたが、

すぐに気をそらして駐車場に戻りました。

若気のいたり。としか言い様がありませんが、私達は懲りずに滝壺に降りる事にしました。

滝壺までは申し訳ないほどの手摺と階段があり、私達は数珠つなぎで降りる事に。

階段を降りるに従い、駐車場の街灯の光も届かない、真っ黒い闇が私達を包んでいきます。

言葉数も少なく下へ降りた私達は完全に見てしまいました。

対岸にたたずむ髪の長い女の人を…顔は思い出せません。

と言うより顔があったのか…?

青白く、辺りからそこだけ別世界だった気がします…

(書きながら鳥肌全開ですあせあせ(飛び散る汗))

私達は狂ったラジカセみたいに大声をあげ階段を駆け上がり、全力で坂道を下り逃げました。

あまりに必至だったので、プレハブ小屋の事も放置車両の事も忘れて住宅街まで戻りました。

その夜は皆あんまり喋らずに帰って行きました。

この話は後日談があります。

まず、公衆便所の黒い煤。

あれは数週間前に男性が焼身自殺した跡だった事。

そして、ほうぼうに別れて帰った仲間の一人が帰り道にまた別の幽霊を見てる事。

前後は分かりませんが、あの当時。滝へ向う(私達が通った)道で白骨体が発見されてる事。

この話ホントなんです

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