前科持ち予備軍の怖い話

2016.09.01.Thu.11:15

こないだ久し振りに高校の友達(仮にTとする)と会ったの。

んで一通り家で遊んだ後「どっかドライブでも行くか」ってことになったんだよ。

もう深夜2:00頃だったし、田舎だから空いてる店もそうは無いんだよね。

でも車で30分ほど行ったところにでっかい神社があるの。

その神社、山の山頂にあってそこまでは長い参道を登らなきゃならないんだよね。

でも「丁度いいや、散歩がてら山頂の境内まで行こうぜ。」ってTが言うから俺もそれに従ったの。

長い参道は街灯も少なく場所によっちゃ真っ暗で怖かった。

でも不気味さに反して何も不吉な事は起こらなかった。

で、境内に到着。

境内の門は閉まっていて中には入れないんだけど

ここまで来たんだしどうしても中を覗きたくなった。

だからTが屈んでその上に俺が乗って門の上に手を掛けたんだよ。

門は頑丈で、登ろうと思えば登れた。

「おい、登れそうだぞ!」って言った瞬間。

ビイイーー!!ビイイーー!!

警報装置が作動した!

最近の神社は賽銭ドロ用にセキュリティ完備してやがるんだ。

ヤバイ、ヤバイって!!」上に乗った俺を忘れてうろたえるT。

「おいおい!ちょっと待て!!」門の天井にぶら下がりながら叫ぶ俺。

ビイイーー!!ビイイーー!!鳴り止まない警報。

そのうち離れの方から神主?さん達が大勢やってくる気配と足音。

「か・・・隠れよう!!」と言ったと同時に境内の床下に潜りこみ、息を殺す。(高床式になってた)

Tも続けて潜りこんで来た。

まるでメタルギア。

境内の下からこっちへ来る6~7人の神社の人達を確認。

懐中電灯であちこち見回してやがる。

警報が止んだ。神社の人が止めたようだ。

見つかるかな・・・と思い境内の下で腹這いになりながら不安でガクブルしてた。

捕まった時の言い訳も考えていた。

ボソボソと奴らの声が聞こえる。

「又動物ですかねえ?」

「多分な。」

「猫かなんかでしょうね。」

奴らの会話に聞き耳を立て、

「そうだ、猫だよ。人なんか居ないから早く帰れ!」

と祈る俺。

「じゃあ、帰りますか。」

「そうだな。」

と、奴ら。あっけない。

やった!!これで無事生還できる!!と思った。

「じゃあ最後に境内の下を見ましょう」

と言うが早いか暗い床下を無情に照らすライト。

その光の先には俺とTの豆食らった様な顔2つ。

一瞬間があり。

「何してるお前らあーー!!」

ジャージを着たおっさんが床下に腹這いになって入って来た!!

慌てて方向転換して反対方向に逃げる俺達。

境内の範囲は広く、腹這いで逃げ切れる自信は無かったが

一度逃げてしまった以上もう逃げ切るしか道は無い。

Tも必死だ。勿論、俺も必死だ。

しかし追いかけてくるオッサンの顔はもっと必死だった。

怖い。しかも速い。

3人の腹這いレースが暫く続き境内の向こう側が見えた!!

あそこを出れば崖を無理矢理下って降りれる!!

チラッと横を見ると必死の形相のT。

そして後ろにはライトを持って腹這いで追いかけてくるオッサン。

しかもめちゃ速い!!ガサガサ追っかけてくる!!

やっと境内の下から出れた!

後はこの緩やかな崖を下るだけだ!!

と、思ったら今度は待ち伏せしてた他のオッサン達に取り囲まれた。

つーか取り押さえられた。

背に腹は変えられん。

もう必死で暴れ、足を引っ掛けて転ばしたり腕を振りまわして殴ったりして

目の前にある緩やかな崖めがけて転がった。

草や木の枝であちこちスリ傷ができたけど気にしない。

とにかく逃げた。走った。

夢中で崖を下り気が付くと山の下の住宅街に立っていた。

後ろから半泣きで走ってくるT。

怖かった・・・・。

後は車を取りに駐車場まで戻り、家路についた。

関連記事
コメント

管理者のみに表示