謎の電話

2016.09.10.Sat.22:23

あるところにAさんBさんCさんという人が居た。三人は同じ学校の同じクラスの友達で、とても仲がよかった。 

そんな三人の耳にある話が飛び込んできた。

「Dさんが昨日突然死んでしまった。」

Dさんは隣りのクラスの友達で、Aさん達三人は非常に驚き、悲しんだ。 

その後葬式に出席した三人は、Dさんの母親と話をしていた。するとその時、ある話を聞いた。 

「以前Dが、『悪戯電話があった』と言っていた。受話器を取るとずっとノイズの様な音が聞こえ、

こちらが問い掛けても何も応えないからそのまま切ったらしい。」 

というものだった。 

母親曰く、その時は別になんとも思って居なかったらしいが、Dが死んだ原因が不明な事もあり、気味が悪くなったそうだ。 

一方三人はその話を聞いても、考え過ぎではないか?というくらいにしか思っていなかった。 

しかしDさんが死んだ一週間後、Aさんが同じ様な電話がかかって来たと二人に言って来た。 

「昨日学校から帰ってきたら家に誰も居なかったんだ。そしたら電話が鳴ってさ、

出てみたら声とかは聞こえないんだけど無音ってわけじゃなくて、ずっと何か聞こえるの。 

気味悪くなったから『あーはいはい。それじゃあね。』って言ってそのまま切っちゃって…これなんかやばいのかな?

Dの時もこんな電話来たんでしょ?」 

B「考えすぎだよ~。たまたまだって(笑)」 

Bさんはそう言ってあまり深く考えていなかったが、Cさんは内心気味が悪くなっていた。

しかしAさんがBさんの言葉に安心した様子だったので、それを壊すのも悪いと思い黙っていた。 

しかしそうも言って居られなくなった。 

電話がきてから一週間後、今度はAさんが謎の死をとげたからだ。 

更にはAさんが死んだ翌日、今度はBさんに同じ電話がきたのだ。 

BさんはCさんに泣きついた。 

「なんでみんな死ぬの!?なんでみんな電話貰ってるのよ…こんな偶然ないでしょう!?」 

電話が来たとき、あまりの恐怖にBさんはすぐに電話を切り、その場に泣き崩れたらしい。

そしてBさんはその次の日から学校を休んだ。 

Bさんが休んでいる間、Cさんは次は我が身かもしれないと怯えていた。

どうにか助かることは出来ないかと考えていたその時、Dさん、Aさん、Bさんの共通点に気付いた。 

皆こちら側から電話を切っているということに。 

そして一週間後Bさんも死んでしまい、Cさんはまたも悲しみにくれた。 

そして次の日、葬式を終えて帰ってくると家の電話が鳴った。 

ついに自分のところに来たと怯えるなか、Cさんはある考えがあった。

(聞こえてくるノイズ音には何か意味があるのでは?) 

そう思い、意を決して受話器を取る。 

すると聞こえてくるのはやはりノイズ音だった。もしもし?と問い掛けるも応えは返ってこない。 

足を恐怖で震わせながらもCさんはそのまま受話器を耳に当て続けた。

するとノイズ音に混ざって何か聞こえてきた。 

「もしもし?」と再び問い掛けてみると、 

『…は…し……う?』 

と微かに声が聞こえてくる。 

「もしもし?もしもし?」 

『あ…は…に…? あな…』 

よく聞いてみるとその声は謎の言葉をとても早口で話しているのが分かった。

すると段々聞こえてくる声が大きくなりはっきりと聞こえてきた。 

『あ…たは…し…たい…で…う?あなたは…たい…しょう?…あなたは』 

ブツン!! 

「…え?」 

すると電話の向こうで何かが千切れる様な音が聞こえ、謎の声が聞こえなくなった。 

ブツン!!ブツン!!ブツン!!ブツン!! 

そして何度も千切れる様な音が連続で聞こえてきた。

高まった恐怖にもう電話を切ろうと考えたとき、急に電話の向こうがシーンとなった。 

(終わった?) 

と思い電話を切ろうとした次の瞬間。 

『…でしょう?あなたはしにたいんでしょう?あなたはしにたいんでしょう?あなたはしにたいんでしょう?

あなたはしにたいんでしょう?あなたはしにたいんでしょう!?あなたはしにたいんでしょう!?あなたはしにたいんでしょう!?』

突然、今度は大きな声ではっきりと繰り返される言葉に息を飲むと同時に気付いた。 

(これにちゃんと答えなかったから…皆殺されたんだ…!!) 

「私は死にたくない!!」 

Cさんは恐怖で震える声を振り絞って、受話器に向かって叫んだ。 

すると先ほどまで聞こえていた声がぴたりと止まり静かになった。 

そしてすぐにザーッとノイズ音が一瞬聞こえ、プー…プーという音が通話終了を知らせた。 

その後一週間、一か月、一年と経ってもCさんが死ぬことはなかった。そしてCさんのところに電話がきて以来、

Cさんの学校で謎の電話が誰かの家にかかってくることは無くなったという。 

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