なんか寒い

2016.12.18.Sun.16:19

もう8年ぐらい前です。当時私は、中部地方N市の大学生でした。

ある夏の暑い日の夜、(たしか全国的な猛暑だったと思います)

お隣のK市に住んでいる友人宅に、当時付き合っていた彼女といっしょに遊びにいったんです。

それ自体は何事もなく、午前3時を回ったくらいになって「そろそろ帰ろうかな~」と思い、

クルマを走らせました。

私は大学の近くに一人暮らしでして、

その大学というのは、市内でも有名な3大霊園のすぐ裏手でした。(わかっちゃうかな?)

車中での何気ない会話の中で彼女が、

彼女「私、霊感あるほうよ」

私「へ~。初めて聞いた。ウチへの近道は霊園突っ切るんだけどどう?」

彼女「それは知ってる。でも、止めようよ」

そういう彼女の制止も聞かず、街道を左折して霊園へと入りました。

(私は霊感なんてまるでナシ。

 これだけで10分くらい違う。すでに午前3時半くらいなので、ヤルことヤルためには早く帰らないとw)

街道を左折して少し経ち、タバコを吸っていた彼女が、無言で窓を閉めました。

私「タバコ吸うなら窓は開けてくれよー」

彼女「・・・タバコ消す」

・・・

・・・

(無言。何か怒らせたみたい・・・霊園通ったのマズかったかな?)

・・・

・・・

彼女「ちょっと左腕が重いの。なにか引っ張られてる感じ・・・」

えっ?

彼女「大丈夫。ココ来るとだいたいなにかあったから。とりあえず急いで。あと、ぜったい後ろ見ちゃダメ」

後ろ見ちゃだめって言われても、バックミラーは見ないといけませんが・・・。

とりあえずチラッとみたけど、私は当然何も感じません。

それから約10分くらいで霊園内を通過したのですが、

その間彼女は「寒い、寒い」といっており(当時は記録的な猛暑)、家に着いてからも厳しい表情のままでした。

彼女「左腕と、体の左半分がなんか寒い」

何度も言いますが、記録的な猛暑です。そして私は暑いのですが、エアコンはつけていません。

オイオイ、ヤバくない?

心の中でそう思いましたが、なにぶん私には何もないので

とにかく早く収まって欲しいと、一生懸命彼女の左腕をさすっていました。

私も心臓バクバクです。完全にビビッてました。

とりあえず平静を装うためにテレビをつけました。

画面ではB級の日本映画をやっています。

どれくらい時間がすぎたでしょう。

ふいに彼女が、「あ、やっと行ってくれた!楽になったよー、ありがとう」と言いました。

その瞬間です!わたしの体の左半分が急に重くなったのは!

私「・・・なんか、オレの体が今度はおかしいんだけど・・・」

彼女「え?」

寒いんです、なんとなく。しかも左腕に鳥肌が立っています!全身がなんかこう、ゾクゾクする感覚。

たとえて言うならば、ものすごくいい曲を聴いたときに起こるあのゾクゾク感、アレに近いんですが、

気色悪いと言った感覚です。

彼女「そっちにいっちゃったかも。あーもう!」

コレが憑依されるってこと?憑かれるってこと?ビックリです!

記録的な猛暑にエアコンをつけていない、なのになぜか寒いという感覚!そして体は汗ビッショリです。

私「どうしよう・・・?(怖!」

彼女「夜が明ければたぶん大丈夫・・・。今までも何度かあったけど」

私「そ、そう・・?」

今度は彼女が、私の体をさすってくれます。

私はというと、左耳~左即頭部から左太ももあたりまでが、何かに覆われているような感覚。

右半身にくらべて、スッキリしない感覚でした。

そしてうっすらと夜が明けるころ、突如として体が軽くなる瞬間があり、急に熱波が襲ってきたかに感じました。

私「あ!いま、なんか抜けた感じがする!左側も軽い!」

彼女「そう?良かった・・・っていうか、たぶん今こっち・・・」

また?そっちにいったの?こんなことってあるんですか?

彼女「うん、でも平気。もうすぐ明るくなるし・・・」

時計を見ると4時半過ぎてました。

そして、また一生懸命に彼女の左腕をさすっていると、

彼女「もういいよ。抜けたと思う。でもまだ注意して!」

私「・・・うん。でも・・・」

さっき気づいたんですが、テレビの音が鳴ってません・・・。

リモコンはテーブルの上だし、二人とも触れないんですが・・・。

しかし、テレビの件は彼女は気づいてたみたいでして、冷静にリモコンを手に取りボリュームを上げました。

彼女「テレビの音、急に鳴らなくなったんだけど、怖がらせるのもなんだし黙ってた」

私「・・・さっき気づいた。チョッとビビッてた」

彼女「もう大丈夫だと思うよ」

フ~(汗。外もだいぶ明るくなってきたし、ホントに大丈夫そう。良かった~。

このあとは何事もなく、とりあえず疲れたんで二人とも寝ました。(ヤルことやらずにw)

そして昼ごろ起きて、

彼女「昨日は疲れたねー。わたしはあーゆーとこ行くとたいてい憑かれます(笑)。

 でも、あなたは初めてでびっくりしたでしょ?」

私「はい。スミマセン・・・もう、おもしろ半分で行動しません」

彼女「またなんかあったらいけないから、今度来るときいいもの渡しておくね」

私「なに?」

彼女「シルバーリング。魔よけの効果があるのよ。私のをひとつ渡しておくね」

私「おぉ!サンクス!」

とまあ、こーいった会話でその日は彼女帰りました。

でも、これだけでは終わらなかったんです。実は・・・・。

彼女は社会人、私は大学生だったので、次に彼女に会うのは週末でした。

2~3日は何事もなかったと思うので、たしか木曜日か金曜日だったと思います。

夜11時ごろ、いつものように就寝。

当時の私の部屋は、フローリング7.5畳1DKで、

玄関を入って2mくらいの廊下に、左に流し台・右にユニットバス、

つきあたりにドアがあって、その先が奥に縦長のカタチの部屋という間取りでした。

部屋の真ん中よりチョッと先にマットレスを敷いて、その真上に電灯です。

「さて、寝るか・・・」

普通にいつものように横になり、電気を消して就寝です。

(ものぐさな私は、電灯から長い紐をだし、すぐ消せるようにしていた)

・・・

・・・

夜中、フッと目が覚めました。何気なく左側を見ると、部屋と廊下の間のドアが開いています。

「あれー?必ず閉めて寝るんだけどなー」

エアコンの効きも悪くなるので必ず閉めて寝るドアが、なぜか開いています。

まだ寝ぼけているらしく、モウロウとした頭で考えながら、とりあえずドアを閉める私。

(ドアは部屋側に開くタイプ)

そしてドアを閉めようとした瞬間、バン!という音とともに弾き返されました!

???(慌!

何が起こった???わけわからん!と思ったら、あれれ?布団で普通に寝てました。

しかも左を見ると、ドアは閉まっています。

「夢・・・?たしかにモウロウとしてたし・・・?」

ここで冷静に考えるようになり、ちょっと恐怖心も出ていたので、

とりあえず電気をつけようと、垂れ下がっている紐を引っ張る・・・が、なぜか電気がつきません!!!

何度引っ張っても電気がつかない!アレ?コリャヤバいんでは?と思った矢先、

今度はピシーッという音が聞こえたと思ったら体が動きません!!!

コレが金縛り?ヤバいよヤバイよー!

オイオイ、窓閉まってるのにカーテン動いてるしー!!!(ちなみにカーテンはエアコンの真下)

そしてなぜか視界は180度ある?すべて見渡せます。顔はうごかないのに。

その視界の左側(つまり室内ドア側)に、白い影が見えます。しかも向こう側がうっすら透けてます。

瞬間的に(直感的に)女だ!って思いました。

そして、そこで意識が遠のいたので、あとは覚えてないです。

そして朝7時に目が覚めました。電気OK、ドアも閉まってる!昨日の夜中はいったいナニ・・・?

とりあえず支度してバイトに行きました。

バイトが終わってすぐに彼女に連絡。

すると彼女は、すぐにシルバーリングを持ってこっちに来るといいます。

彼女到着。そして彼女が言いました。

「やっぱり早めに渡すべきだったねー。

 あの時いわなかったけど、帰るときもずーっと不気味な感触があったの、あの部屋。

 以前は感じなかったのにねー」

おいおい、もっと早く言ってくれ。彼女にしてみれば、住んでる私には言いづらかったんだそう。

何か起これば言ってくると思い、

しかも彼女にしてみればよくある出来事なんで、

浮遊霊ならしばらくすればいなくなる、と思っていたんだそうです。

その後しばらくは、シルバーリングを離さずつけて(入らないので小指にw)いました。

つけているときはなにも起こらないんですが、それでも部屋に何かの気配を感じたりしたものです。

いつのまにかそういったこともなくなり、やがてこのことは忘れていました。

(ちなみに、その彼女とも別れてますw)

オマケ。

そのマンションの近く(徒歩100mくらい)が葬儀屋さんでした。

この事件(?)の後しばらくは、家の中にいてなぜかザワザワしたイヤーな感じがすると、

決まってそこで葬儀or告別式なんぞやってましたね。

あと、夜中に腹が減ってコンビニに行こうと部屋を出て、同じような感覚に襲われることもありました。

そんなときは決まって、シルバーリングをつけ忘れていたのです。

オマケ2。

どうやら、リアルで近くに住んでいる方もいたようですね。

霊園はY霊園、大学はM大学、件のマンションは警察署の近くで、

8階建ての茶色いマンション『ラ・○ー○・U田』ですよ~。

以上です。彼女にしてみれば、浮遊霊のイタズラ程度の認識だったらしいです。

しかし私にとっては初めての心霊体験だったので、かなりビビりました。

そんなに怖くなかったカナ。

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