子供の頃の話

2017.01.15.Sun.21:08

これは私がまだ小学校にもあがらないくらいの頃の話。

その頃の私は霊感が強かったらしい。

らしいというのは私自身その頃のそのような事柄はほとんど覚えてないからだ。

母親や兄の話によると、庭で見えない誰かと遊んでいたり何もない虚空を見つめたり祖父の葬式で誰かと話をしたりしていたらしい。

テレビで心霊現象特集なんかやると決まって家族からその話をされておちょくられていた。

物心着かない子供の行動を笑うなんてはた迷惑な話だと思う。

ただ、それに関する記憶で一つだけ覚えているのがある。

それは私がお盆で親戚が集まった時の事だった。

親戚一同が本家の家にあつまりみんなでご飯を食べながら話をするというのが親類の毎年の行事だった。

その年はいつもは海外出張でいないまさおじさんが来ていた。そのおじさんが私の話を聞いて言った。

「おまいさん幽霊が見えるのかい?」

当時の私は人見知りであったことのない人と話せず困った顔をすると隣にいた母がそうなのよと返した。

「おじさんも昔は幽霊やらなんやらが見えてたんだ。」

それに母はあらまぁとか適当な返事をしていた。だけど私はその話に少し心を動かされた。多分同じ境遇の人がいて嬉しかったのだろう。

「まぁそこらへんにいる奴らは問題ない。普通の人と同じように接していれば大丈夫だ。悪さをしようなんで思ってないはずだ。」

うんうんと興味津々にうなづいた。

「だが、一つだけかかわっちゃあいけねぇ奴がいる。」

どんなの?と私。

「おめえさんこれを見ても見ないふりをしなきゃダメだ。これに取り憑かれたらいずれよからんことが起こる。」

といいながらスラスラと紙に顔のパーツがバラバラな赤ちゃんの絵を書いた。

私はその言葉に返事をすることができなかった。

そのおじさんの肩にその赤ちゃんが乗っていたからだ。

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