お通りさん

2017.01.20.Fri.21:29

夢で見た話です。数年前に見た夢ですけど未だに鮮明に覚えています。

僕が育った町に「お通りさん」という文化があります。(実際にはありません。)

各家庭持ち回りで毎晩お通りさんを迎えねばなりません。

迎え方はいつも同じです。

お通りさんは目が見えません。お通りさんにお供えする2段式の棚の上段に茶碗一杯のご飯と下段にはコップ一杯の水を用意し、家中の電気を消して、棚の上に火を着けたロウソクを置きます。これで出迎える準備は整います。

その日は僕の家の順番で、母から「あんたは長男やからお通りさんを出迎えるのを見ときなさい」と言われ、母と二人でお通りさんを出迎える準備をしました。

お通りさんを出迎えるにあたって注意点を説明されました。

お通りさんは非常に神経質な性格をしているので、お供えを食べ終わって家を出ていくまで決して喋ったり、物音を立ててはいけない。

ただこれだけ。

そうこうしているうちに、お通りさんを出迎える時間になったらしく、家中の電気を消して、棚の上のロウソクに火を着けました。

僕は台所の入口に立ち、母が玄関の方にお通りさんを迎えに行きました。

どんな人が来るのか興味津々な僕は玄関の方を凝視します。

すると、「ズッ!ズッ!」と足を引きずりながら誰かが近づいてきます。耳を澄ますとぶつぶつとうわ言のように何か呟いています。

興味が恐怖に変わっていきました。得体の知れないナニかが暗闇から此方に近づいてきます。

台所付近まで来たお通りさんを見てゾッとしました。

ロウソクの頼りない光に照らされたのは、、、

母でした。

黒目の部分は白く霞み明後日の方を見て、足を引きずって、ブツブツと何か喋っています。

僕は恐怖のあまり涙を流して入口近くに立っています。

そのときです、お通りさんは脚が悪くよろめいて僕にドンッとぶつかりました。

するとふっと喋るのをやめて、5秒位立ち止まった後踵を返し玄関の方に戻っていきます。

僕は再び玄関の方に目を凝らしました。

すると、「ズッ!ズッ!」と先程よりも速いペースで此方に引き返してきます。

母の手には包丁が握られていて、同じく台所の入口付近に来たところで辺り構わずブンブン振り回してきます。

このままでは殺されると思った僕はタブーを破り、お通りさんの腕を掴んでしまいます。

お通りさんはニヤッと笑うと包丁を持ち変えて、僕の手と自分自身の腕に向かって有り得ないほどの速さで躊躇もなく何度も何度もグサグサと刺してきました。血が飛び散るなかで絶叫して目が覚めました。

その後こんな夢は見ていませんが、この時は何かに憑かれていたのかなと思います。

こんな夢を見るのはやっぱり何かの怨みを買っているってことだったんでしょうか?

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