お化け屋敷にあらわれた女の子

2017.01.28.Sat.16:44

私が小学校の四年生くらいのころ、文化祭で私のクラスはお化け屋敷をすることになった。

私は怖い話が大好きだったので、実行委員長になり、テンション高めで準備をした。

お化け屋敷で使う教室は理科室。

机と机のあいだにダンボールで屋根を作り、くぐったりして進む形式にした。

途中で立ってすすめるところも用意した。

中は少し迷路っぽくした。文化祭は午後から行うので、昼休みにみんなで集まり、最後の下見をしよう、ということになった。

誰が行くか、という話になったので、委員長の私ともうひとりの男子が行くことになった。

出口側にあるスイッチで教室の電気を点けて、隅々までチェックすることにした。

最初が女子は危ないという紳士的な考えで、男子が先に行くと言ったので、私はしばらくたってから中に入った。

そのときに後ろから「私も入るー!」と、クラスの女の子の声がした。

中に入り、ダンボールをくぐり、ちらちらと見える男子を追いかける。追いかけつつ危ないところはないか見て、後ろの女子がちゃんとついてきているか確認をした。

机とダンボールのあいだに小さな頭が見えたので、私は安心してすすんだ。

瞬間、パッと教室の電気が消えた。冷静だった私は、誰かいたずらしたな?と思った。目を凝らして後ろの女子を確認。

その時は教室の隅に立っていた。

暗くて顔はよく見えなかった。

しばらくして電気が点いたので、私は立ち上がり、スイッチのそばに立っている男子に声をかけた。

「誰かいたずらしたのかな?びっくりしたー」

「本当に勘弁してほしいよなー」

などと雑談をして、私は机の上を歩いてさっさと出て行った。

女の子はどこにいるのかなと思い、ぱっと見たときはもういなかったので、入口から慌てて出て行ったんだなと思った。

もともと彼女は怖がりだった。

教室から出て私はみんなに「誰か電気消したよねー?」と聞いた。みんなは顔を見合わせて、「ずっと入口のところにいたよ」と言った。

なら、別の学年の奴か、と思った。

「そういえばあとから入ってきた○○ちゃん(女の子の名前)は大丈夫だった?」と、みんなに聞いてみた。またみんなは知らないと言った。○○ちゃんに、「私も入る」って言ってたよね?と聞いてみると、

「私、やっぱり怖かったから入らなかったよ?」と言われた。

お化け屋敷には私と男子以外入っていなかった。その男子もそんなの知らないと言った。私だけが彼女を見ていたのだ。

怖い話をしていると霊が集まってくる、と言うのが本当であることを、身をもって知った。

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