広がる影

2017.02.01.Wed.11:02

高校二年の時の実体験です。

今は結婚してもう実家には住んでいないのですが実家に住んでいた時の出来事です。今は実家もリフォームされて真新しい感じの建物になり、以前の印象は全くありません。

ですが、高校二年の当時は昭和の感じを匂わせる二階建ての一軒家でした。当時は二階に2部屋あって、ひとつは妹二人が兼用で使用していて、もうひとつは自分が使用していました。

ある日、バイトに疲れた自分は帰宅して風呂に入ってから直ぐに自分の部屋で横になり、いつの間にか眠っていました。寝るときはいつも薄明かりの状態なのですが、深夜にふと目が覚めると北側にある押入れのふすまの上右角部分に動くものを見たので虫だと思い退治しようと思い、起き上がろうとするのですが、身体が全く動かないのです。それでしばらくして起き上がるのを止めて、また虫がいた方向を見ると突然その虫のようなものが影を拡げるようにしてあたり一面を黒く染めたのです。

あまりにも不可解な出来事に怖くなり、それからまた起き上がろうとするが、全く動けず、怖さのあまり目を閉じてまた眠りにつこうとすると、次は自分の意思に反して目が開くのです。そして自分は見たのです。先ほどの影が人の形をして自分の上に乗っているのです。

もう怖さのあまりに『うわぁ~』と声を出そうとすると小さく『うっ』としか言えなくて、何度も助けを求めるように叫ぼうとするが本当に声がでない、そんな時トイレに起きた妹が自分の部屋から小さくもぞもぞ音が聞こえて気になってドアを開けたら自分がうなされているのに気づき、妹が『お兄ちゃん大丈夫?』て声をかけてくれて今まで金縛りのように動けなかった身体も動き、声も出るようになった。

妹に事情を話すとたぶん落武者の人じゃない?と言うので、はじめは『はっ?』と何の事か分からなかったが、後々最後まで話しを聞いてみると妹も同じ体験をしていたのだ。

それではっきりした事が、妹が言うには落ち武者はかつての仲間を守ろうとして現れたと言う。

そこで話しが繋がりようやく分かった。

影は以前に敵対していた人で落武者はその影から守ろうとしていたのだ。

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