神に愛されるという事

2017.02.08.Wed.21:15

私も占い師に「長生きできんね」と言われたことある。 

理由も聞いた。 

「あんた、大陸に行ったことあるだろう?

 そこで憑かれたんだと思うけど、悪霊なんてもんじゃない。

 神に近いから、まず払えないし、どこに行っても障ることを恐れて何もできないよ」とか。 

確かに、仕事で中国に数年住んでいた。

「まあ、日本にいる限り、息子さんが成人するまでは持つよ。あんたの背後に白狐が見える。 

 これが強いし、あんたの家系、将門信仰してる者がいるからね。お祖父様お祖母さまに感謝することだ。

 ・・・それと、叔母さんかな?修道院にいる人もいるねえ。彼女も遠くからあなたを守っているよ。

 ・・・でも、あと数年だね」 

息子、もう15歳なんですが。あと5年でこの世とさよなら?それを何故断言できる? 

私の不審そうな顔に、占い師は続けた。 

「あんた、過去に手の筋切って何かできなくなってない?」 

確かに。

ジャズピアノをやっていてそこそこ仕事もあったが、交通事故の後遺症で今、左手があまり動かず、

ピアノなんてもうとても無理な状態である。 

「それは持って行かれたんだよ。でも命だけは、あんたを守る人たちに救われた。 

 でも、次は全て取る、と言っているよ。

 ・・・ごめんねえ、不快な事ばかり言って」 

占い師はそう言って、私から料金を取らなかった。 

あと5年でこの世から去る?にわかに信じられなないし、今も信じてない。 

ところが、その占い師は『当たる』と評判だそうだ。 

割と高額な見料も、あんなに長時間話したのに、「残りの人生に使いなさい」と貰わなかった。 

帰宅後、夫と子供に話した。「信じてないけど」と言いつつ。 

「私が死んだら、あななたちが心配で・・・」と言ったら、

夫も子供も、「それは自分たちが乗り越えること。おかんは心配しないで、残りを好きに使っていいよ」と。 

今のところ病気などは無い。でも人は何で死ぬか解らない。

ちなみに後日、ある有名神社にお払いの相談をしたら、占い師の言ったとおり、 

「神様にはできる限り障りたく無いんです。こちらの命も危ないですから」と。 

「すいません、どんな神様が憑いてるって?」

「・・・地獄の神様です。あなたの左手を持ってます。・・・日本の神様ではありませんね」と。 

回避方法無しと言われたのだが、神主さんには、 

「でも基本的に自分はあまり信じてないんです。私には見えませんから」と言ったところ、 

「そういう強い気持ちも大事ですよ」とか。

「なんで私なんでしょう?」

「人と同じですよ。好みなんです。

 昔から、神様に愛されると長生きできないと言いますね。あれと一緒ですよ」 

いや、そんな若くも無いですしと言ったら、

「寿命からしたら充分若いですよ」と。 

実家のお稲荷様と、近所の将門神社には毎日詣でている。 

でも最近、右肩が重いことに気がついた。 

そして、もともと夢などあまり見ないのに、夢を見るようになった。 

どこかの屋敷で、ピアノをずっと弾き続けている夢。 

動かない左手が動くのは気分がいい。ずっとここにいたいと思う。 

「ずっといてもいいんだよ」と、背後から右肩に手を置かれ、目が覚める。 

いつかこのまま、目を覚まさなくなるのだろうか。 

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