犬鳴峠

2017.03.04.Sat.16:11

今から10年前、福岡県の有名な峠に行った時のことです。慣れてないので読みづらいかもしれないけどご勘弁を。

AくんとBくんの3人で、深夜1時頃に峠に着いたんです。

もともと、怖がりなBくんをおどかすための企画でした。

鍵のかかった鉄柵を登り、トンネルへ向かったんです。

懐中電灯をAくんが持ってました。かなり不気味でしたが、僕は強がって歩いてました。トンネルに着くと、僕ら3人は妙な音に気付きました。

トンネルの中から、子供が水溜まりで遊ぶような、パチャパチャという音がするんです。 

Bくんは泣いてました。泣きながら「もう帰ろうやー」と言うんですが、僕だって同感です。

ところが、Aくんは懐中電灯を持ったままトンネルの中に走って行ったんです。

残った僕らは大混乱でした。Aくんを追っかけるかトンネルの入口で待つか。

もう帰るというBくんに、僕は、Aくんの車で来たのだからアイツに何かあったら俺達も帰れないと半泣きで説得し、結局二人でトンネルに入ったんです。

正体は呆気ないものでした。トンネルの中は水漏れが多くあり、水溜まりに水滴が落ちることで異様に反響していただけでした。

中は落書きだらけで多くの人が入っているようです。 

帰り道、僕ら3人は笑いながら帰りました。ここからが本題です。

この笑い話を弟にしたところ、「俺も行ってみたい。」というので秋の土曜にAくんと3人で犬鳴峠に行くことになりました。 

当時弟はすでに働いていたので、昼間に行ったんです。

最初に行った時と同じように、門を登り、同じ一本道を歩いてトンネルの前に着きました。

ところが、様子が変なんです。

最初の時はトンネルの中に入れたのに、今回はトンネルの半ば以上に石段が積んであり、中に入れないのです。

「おかしいよねえ、前は入れたやん。」とAくんに聞くと、「工事したんかねえ。でもおかしいやろ、使ってないトンネルに石段とか積むんかな」などと言っています。

石段の隙間からトンネルの中を覗いてみても、中には見覚えのある落書きやゴミが落ちてるんです。

嫌な雰囲気になり、ハイキング気分もぶっ飛び、僕らは帰ることにしました。

帰り道、一本道をとぼとぼ歩いていると突然自分たちの後ろを軽トラが走って来ることに気付きました。

他の二人も全く気付かなかったようです。

「危ない!!」と誰かが叫び、僕らはとっさに避けることができました。

中にはじいさんが乗ってましたがクラクションも鳴らさず、また謝りもせずに一気に坂道を走り抜けて行きました。

「なんや、あのじいさん!!危なすぎるやろ!!」

「よそ者が勝手に入ってきたけ、ムカついたんかね?」

「アイツ絶対俺ら轢くつもりやったで!」

僕らは大混乱でした。

しかしそのままじいさんに会うことはなかったんで、門を登り帰りました。

10日くらいして弟から電話がありました。

「あれから、変なことに気付いたんやけど、ホラー特集の記事みたら、犬鳴トンネルってやっぱ石段積んどるよ?本当に中は入れたん?」

「入ったよ!!あんな記憶忘れるわけないやん。Aもそう言ったやろ。」

「後さ、あのじいさんやけど、あのじいさんの軽トラどこ行ったんやろ!?一本道やったやん!?」

「そりゃ、地元やけ抜け道でも…」ふと思いました。

そういえばあの道は獣道くらいしか横にそれる道はなかった。

だから自分たちは深夜迷わずにトンネルまで行けたんだった。

「あ…いや、門を開けられたんかな?鍵持っとるとか?」

「あそこ、国有やけど。」

そういえば、門には「立ち入り禁止 福岡県」ってはっきり書いてある…

どなたか、地元の詳しい方で、科学的に説明して貰えませんか!?自分が心霊現象にあったとか信じたくないんですが。

実話だということは、行かれた方はわかると思います。

 

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