友人の家

2017.03.06.Mon.16:17

先日自分が体験した話。

ある一人の友達(K君)の家での出来事なんだけど、

そのK君の家ってのがもう見た感じ出そうなんだよね。

今の世代にしては珍しいくらいボロくて狭い一軒家なんだ。

シャワーヘッドは無いしトイレもボットン。

よくこんなところで暮らせるなぁってぐらい。

もう夜なんか見た感じ廃墟なんだよね。

K君が「泊まりにこいよ!」って言っても

「うん」って言う子なんてほとんどいない。

それぐらい皆はK君の家をいやがってた。

でもそんな家に先日泊まってきたんだ。

なんで泊まったかと言うと

少し前にK君のお母さんが亡くなったと。

それで新しいところに引越しするため

荷物の整理や運ぶのを手伝ってほしいとのことだった。

そんなもん親戚に頼めよって言ったけど、

殆どの人が仕事で来れないからお前しかいなと言われた。

もちろん僕自身乗り気じゃないし

そんなお母さんが亡くなったようなところで

一晩泊まるなんて根性座ってないと無理だろ、ってぐらい怖かった。

でも親が亡くなったばっかりで

頼れる人も少ないんじゃ可哀想だなーってことで渋々行ってやることにした。

K君の家に着いたのは夜だった。

たぶん時間的に21時辺り。もう真っ暗だ。

行くの嫌だなーとか、そんなこと考えながら原付を飛ばしてると20分足らずで着いてしまった。

そしてK君の家に着いていつものように

ドアノブを触ったんだけど、

その瞬間変な感じがした。

俺は霊感とか全く無いような怠けなんだけど、

この時生まれて初めて本能的に「ヤバイ」って直感した。

なんて表現したらいいのかわかんないけど、

頭から足元まで電流が流れる感じっていうのかな?

ここにいちゃダメだなっていう感じ。

そんな感じがしてものすごい恐怖を感じた。

でもドアを開けるといつものK君がそこにいた。

俺の顔を見るなり、

「おぉ、早かったな」

というK君。

何かおかしい。変なんだよな。

何がおかしいのはわからないけど...。

なんだか嫌だなーって思いつつ

家の中に上がった俺はしばらく部屋を見回してた。

いつもより部屋の雰囲気が重い...。

まぁお母さんが亡くなったとか聞いたあとなら

そんな風に感じてしまうのも仕方ないわなって 自分の中で勝手に解決させて気にしないことにした。

それからは荷物をまとめたり

ゴミをくくったりで色々とやってた。

気づけば深夜で丑三つ時になってた。

K君と二人で腹減ったなーなんて言いながら話してたんだ。

そしたら中庭にある洗濯機が鳴り出したんだ。

脱水が終わって干さないといけないから、

少しの間家の中は俺だけになるんだ。

K君が外に出てる間怖くて仕方なかったから

俺は気を紛らわせる為にPSPでモンハンしてたんだ。

そしてモンハンしだしてすぐに異変に気づいたんだ。

なんか足音が聞こえるんだよね。

あと爪を引っ掻くような音も。

「ペタ...ガリガリ...ペタペタ...ガリ...」みたいな。

これはとうとう来たか?って思ったんだけど、

必死に何か他の音なんだ!って自分を無理矢理納得させてモンハンに集中してた。

けどその音が次第に大きくなっていくんだ。

まるで親に構ってくれない子どもみたいに。

段々「ペタペタ」から「ドンドン!」

「カリカリ」から「ガリガリ!」って。

音をデカくすりゃいいってもんじゃないだろ...って思ったんだけど、怖いからフル無視してた。

んでその時自分がいた部屋からは

ちょっとだけ台所が見えるようになってんだけど、

その台所から見えちゃったんだよね。

真っ白の足が。

もうほんとに心臓口から出るんじゃないかってぐらい叫んで

すぐに中庭にいるK君のとこまで走って行ったよw

人間ほんとにヤバイものを見たときって

ものすごい俊敏な動きができるもんなんだよね。

もう女みたいにK君に泣きつく俺を見て

「あー、なんか見ちゃった?」って苦笑いするK君がより一層怖く見えた。

でまぁ、自分が見たものをK君に話したんだ。

真っ白な足に真っ赤なマニキュアをしてたって。

そしたらK君の顔が見る見る青白くなってくんだよね。

まさに顔面蒼白。

で、どうしたの?って聞くと

「俺のオカン...真っ赤なマニキュアしてたんやけど...」

もうそれ聞いて眠れませんでしたw

二人とも朝までマネキンみたいに固まって

ずーっとテレビつけっぱで過ごしました。

朝になってからはすぐ自分の家に帰りましたよ。

後日談としては K君は新しいところに引っ越しました。

こんどは一通り揃ってるおっきなマンションに。

んで俺が見た足ってのが本当に

K君のお母さんの足だとしたら、

お母さん成仏しきれてないんじゃないかなーって思います。

そりゃ息子を残して先に逝っちゃったらね...。

あと最初に感じたあの違和感。

K君に何も無ければいいんですけどね。

でも時々マンションでも見るみたいなんです。

真っ白で真っ赤な爪の足を。

 

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