お婆ちゃん

2017.03.07.Tue.21:21

やあ、ロビンミッシェルだ。

怪奇に見舞われ困った時にはその土地に住む老婆、もしくは老人に尋ねると解決するというパターンが多いよな。

これは妹の夏美がまだ小学校の頃の話だ。

既に友達には見えない物が見えている事に気づいていた夏美は、その日も公園で居るはずの無い少年を眺めていた。

その少年はひたすらすべり台を登っては降り、登っては降りを繰り返している。

時折、こちらをチラ見してくる少年に根負けし、

『しょうがない一緒に遊んでやるかぁ…』と思った刹那、背後から声がかかった。

「お嬢ちゃん、行ってはならん… あの子に情をかけるとお嬢ちゃんの家族が悲しむ事になるからの。」

振り返ると、優しそうな顔をしたお婆ちゃんが夏美の手を握って笑っていた。

「夏美ぃ~」

砂場で遊ぶ美菜の声に振り向き、すぐにまたお婆ちゃんを見るともうそこに姿はなかった。

しかし夏美の手にはまだ少し、お婆ちゃんの温かい感触が残っていた…

p.s (因みに美菜と夏美は俺の五つ下の双子の妹で一卵性双生児である。彼女達には常人には無い霊的な力が宿っている…)

 

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