籠の部屋

2017.03.11.Sat.21:36

これは俺が小3の時に体験した実話です。

夏休みのある日、俺と俺の婆ちゃんと婆ちゃんの友達5人ぐらいで二泊三日の旅行に行った。

1日目はよく行く旅館で過ごして、2日目は初めて行く旅館に連れていってもらった。

(1日目は飛ばす)

2日目の旅館は婆ちゃん達には似合わず、施設内に大きいプールがあった。

俺は小さかったから婆ちゃんに

俺『なぁ、婆ちゃん!俺もプール入りたい!!』

って婆ちゃんにアカンって言われてもずっと駄々こねてたけど、だんだん婆ちゃんもしびれを切らして俺を一喝して無理矢理旅館の中に連れてった。

ロビーに入ると外とはまた違って、静か過ぎて逆に怖かった。

俺は怒られたからちょっと拗ねてたけど、初めて来た旅館ってとこがどうも楽しくて仕方がなかった。

部屋の鍵もらって部屋向かってるとどうやら俺たちが泊まる部屋は一階にあるってことが分かった。

右には扉が並び、左には窓が並び、その奥の突き当たりが泊まる部屋だった。

扉の右横はは上へ続く階段で、左横には壁についてある棚の上に花の挿さった花瓶、壁には緑の背景に赤い服を着た黒髪のロングの女の人が描かれた絵が飾られてた。

けど、俺はそれがどこの角度から見てもその女の人がずっと俺の方向いてるみたいで怖かった。

あ、後、部屋の番号は憶えてない。

部屋に入ってからは婆ちゃん達の行動は早かった。

荷物を置いてすぐにお風呂へ向かって一時間くらい入ってた。

それから直ぐにご飯食べる店に向かった。

席についてから婆ちゃんの友達にの一人に

婆1『○○ちゃん(○○←俺の名前。小さかったからちゃん呼び)、大好きなもん好きなだけ食べやぁ』

って言ってくれて、俺も

俺『うん!わかった!』

って一言だけ言って運ばれてくるご飯をひたすら食べてた。

たまに婆ちゃんに『もっと落ち着いて食べ。誰も取らんから(笑)』って言われながらも20分くらいは黙々と食べてた。

けど、お腹減ってるのに食べ物が受け付けないようになって、婆ちゃんに怒られて、わがままと分かってても鍵をもらって部屋に帰りたかった。

部屋に帰ったのはそれから何分か経った頃で、それまでは道に迷ってた。

やっと部屋について鍵さしてノブ回して開けて入るまでに数秒もかからなかっただろう、開けて入った時、今までとはまた違った雰囲気になってた。(部屋が)

今までは敷いてなかった布団がしいてあるからだとかそんなんじゃなかった。

明らかに空気が重苦しかった。

昔から霊感がちょっとある方だったからなんかいるのかな?って思って、とりあえず入って鍵は婆ちゃん達が入ってくるから掛けないで入った。

(部屋の説明するな?分からんやろうけど)

扉あけてすぐ前にユニットバス。

ユニットバスを正面にして左に曲がったら部屋。

部屋入って左にふすま。

右に掛け軸やら花瓶やら小さい冷蔵庫やらあって、冷蔵庫の隣にテレビ。

部屋入ったら正面に障子があって、開けたら短い廊下があってベランダの窓みたいなのがあった。それの前に椅子とお膳がおいてた。

布団はふすまの方に頭を向けて敷いてる。

ふすまの上にはハシゴを横にした感じの空間があって、その中にエアコンがあるみたいやけど、真っ暗。

(説明終わり。話戻すな)

部屋に入ってテレビでもみとこうかと思ったけど、なんでか体が重くてつけるのがめんどくさくなって布団の真ん中にあぐらかいて座って、じっとしてた。

じゃあ、遠くで親子がガヤガヤ話しながらパタン。って扉閉める音がして俺婆ちゃん達に混じって旅行来たけど、家族で来るのもいいなぁ…って考えてたらどっからか足音が聞こえてきた。

その足音は廊下かなって考えたけど、それは部屋からしてるみたいで、急に怖くなって逃げ出そうとして慌てて出たら絵が真っ先に目がいって、何だかホントに怖くなって出たらやばい気がして出れなかった。

仕方なくまたさっき座ってたところにあぐらかいてちょっと震えて座ってた。

それじゃあ、また足音が聞こえてきて、怖くてテレビつけようと思ったら体が動かなくなってた。

目と指と首(下だけ)は動かせれるけど他は怖くて動かせなかった。

けどなんかわかんじゃないかって、足音に耳を澄ませてたら、規則性とか履いてるものとかに気付いて、より恐怖で動けなくなった。

まず、足音は『キュッ キュッ キュッ』ってなってたから、すぐさま思いついたのは祭りの時履くような親指と人差し指のところにしか割れ目が無い足袋だと思った。

前に巫女さんを見たときにそれを履いてて同じような音が鳴ってたから。

規則性は、他の泊まってる人たちがガヤガヤしながら近くを通ってる時は足音は聞こえなくて、静かな時だけ足音が聞こえるって言う感じ。

兎に角怖くて『もうやめてっ!!!!!!』って心の中で叫んでたら、いつの間にか気を失ってたみたいで、婆ちゃんにたたき起こされた。

俺は一人で寝るの怖かったから無理矢理婆ちゃんが寝てる布団に潜りこんで枕もせずに上を見たら、エアコンのあるところ(ハシゴの中なくらい空間があるところ)から青白い女の人の首が見えて、その表情は苦痛で叫んでるような顔だった。

翌日目が覚めて起き上がると寝違い(首を傷めること)になってて、ご飯食べに行って、昨日あったことを婆ちゃん達に話すと、婆ちゃんは信じてくれなかったけど、一人の婆ちゃんの友達が、

婆2『昨日止まった部屋、籠の部屋やからなんかいわく付きやったんかもなぁ』

って言ってて、帰り際にロビーのお兄ちゃんにその事を聞くと、答えにくそうに

兄『昔な、あっこの部屋で女の人が首吊りする事件あってん…』

と首吊りのことを話してくれた

あの足音はなんやったんやろ…

なんで苦しい思いして首吊りしたんやろ…

あれは何やったんかは、今でもわからない

 

関連記事
コメント

管理者のみに表示