注連縄

2017.11.09.Thu.21:15

俺の田舎の祭りに関する話を投下します。 

俺は神戸に住んでいるんだけど、子供の頃、オヤジの実家である島根の漁師町へ、良く遊びに行ってた。 

9歳の時の夏休みも、親父の実家で過ごした。

そこで友達になったAと毎日遊びまくってて、毎日が凄く楽しかったね。

ある日、Aが「神社に行こう」って言いだしたのね。

しかも、「神社の社殿の中に入ってみようぜ」って。 

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ノックする影

2017.11.08.Wed.21:15

結構前にあった話なんだけども、その日いつものように、仕事が終わって夕方(6時過ぎくらい)家に帰ってきた。

いつものように居間に入ると、そこでお袋が部屋の電気も付けずに、耳塞いで暗い部屋の中でうずくまってたんだ。

かなり面食らった私。

だってこんな様子のお袋見るのは初めてだったんで、何かあったと焦ってお袋の側に駆けよって声をかけたんだ。 

「ちょっと、お袋!なにかあったの?どうしたの部屋も明かりもつけないで?」

お袋は、いきなり声をかけたんでかなりビックリした様子だったけど、 

私の顔を見て安心したのか、

「なんだ○○かぁ、ビックリさせないでよぉ」とか宣った。いやビックリしたのはこっちだし。 

暗い部屋の中で電気も付けずに、耳塞いでうずくまってた人間の言うことか?

なんてちょっと呆れかけてたんだけども、この後、お袋が妙な事を聞いてきた。 

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貸別荘

2017.11.07.Tue.21:15

2年前の話。

この話は一応口止めされている内容のため、具体的な場所などは書けません。 

具体的な部分は殆ど省くかボカしているので、それでもいいという方だけお読みください。 

高校3年の夏休みの事。 

俺と友人5人は、受験勉強でかなり疲れが溜まっていた事や、高校最後の夏休みということもあって、

どこかへ旅行に行こうと計画を立てた。 

ただし、もう夏休みに突入していたため、観光地はどこもキャンセル待ちの様な状態で、

宿泊地を探すのにかなり苦労した。

そしてやっとの事で、近畿地方の高原?のような観光地のペンションにまだ空きがあるという情報をネットでみつけ、

まあ騒いでも苦情が無いならどこでもいいか、と即決でそこに決めた。 

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流れ着く人形

2017.11.06.Mon.21:15

2008年の8月の終わり頃、一週間ほど夏休みが取れたので兵庫県の実家に帰省しました。 

ある日、叔父(父の弟)に頼まれた簡単な仕事の手伝いを終え、二人車で帰路につきました。 

時刻は夕方で、全開にした窓からの風はまだまだ熱気を孕んだものでしたが、

しかしそれは夏の終わりを感じさせるもので、なんだか切ない気持ちになったのを覚えています。 

実家付近の川原にさしかかると、ふと叔父が「寄ってみるか?」と言いました。 

実家から車で10分くらいの川原でしたが、最後に来たのは小学生の頃です。

汗と埃を洗い落としたかったのと、懐かしさとで二つ返事で賛成しました。 

その川は水量も少なく、またかつて名水百選にも選ばれた川の傍流にあたるためその透明度は言うに及ばず、 

つかの間休憩するにはうってつけの川原でした。

小学生の頃、自由研究で川の水位を測るための目印とした岩も残っていて、ずいぶんと感慨深いものを覚えました。 

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巨木

2017.11.05.Sun.21:15

この話は以前俺が旅先で経験した事実に基づいて書かせてもらう。 

N県の温泉へ車で2泊3日の旅行へ出かけた時の話。 

移動の途中で『森の巨人たち100選』と書かれた標識が突如現れた。 

どうやら全国の国有林の中から100本選ばれた巨木の一つらしい。 

特に巨木には興味の無かった俺だが、とりあえずどんなものなのか気になって、吸い込まれるようにその場に車を停めた。

車の後部座席には妻子を待たせたまま、一人で見に行くことに…。 

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部屋の引っ掻き傷

2017.11.04.Sat.21:15

昔、大学時代にアパートで一人暮らしをすることになった。

そのアパートは、太陽の光が当たる二階の部屋と、駐車場に近い一階の部屋が空いてて、

俺は駐車場が近い一階の部屋に住むことにした。

管理人に「本当にここでいいの?上(二階)空いてるよ」と言われたが、

俺は別にどっちでもよかったんで、管理人の言葉に耳を貸さずに一階に決めた。 

部屋自体は3部屋もあって、家賃5万円にしてはすごくいい部屋で、

よくこんな物件がよく空いてたな~と喜びにふけっていた。

部屋に荷物を持ち込み、本格的に住み始めてから気づいたが、

部屋のある壁に引っ掻き傷がたくさんついていた。 

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海ジジイ

2017.11.03.Fri.21:15

俺が大学1年の時の話。 

何もない田舎の大学に通う俺と大学の友人は、夜釣りに行くことを趣味にいていた。

大学は、大きな漁港を持つ日本海側の地方都市に立地し、釣りの場所には困らなかった。 

その晩はメバルを釣ろうと思い、友人kと漁港に出かけた。

そして、漁港の入り口付近のテトラポットの間を狙って釣りをしていた。 

夜の漁港はとても静かだ。朝が早い漁師は、暗くなる前に漁港から姿を消してしまう。

波がテトラポットにぶつかって砕ける音だけが、規則的に聞こえてくる。 

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ジェニー人形

2017.11.02.Thu.21:15

昔、父親に愛人が居た。 

数年後、母(父の妻)にバレして別れる事になったのだが、 

それが原因で、その愛人さんがちょっと精神的に不安定になり、 

私や私の姉達の通学路に立って、おかしな言動するようになった。 

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海ボウズ

2017.11.01.Wed.21:15

俺の爺ちゃんの話。 

爺ちゃんは物心付く頃には船に乗ってたという、生粋の漁師だった。 

長年海で暮らしてきた爺ちゃんは、海の素晴らしさ、それと同じくらいの怖さを、よく寝物語に語ってくれた。 

中には「大鮫と七日七晩戦い続けた」とか、「竜巻に船ごと巻き上げられた」などの、

突拍子もないエピソードもあったりしたが、

幼い俺には、酒の入った赤ら顔でトンデモ武勇伝を語る、そんな爺ちゃんが、

漫画やアニメのヒーローなんかよりも、ずっと格好良く思えた。 

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炭窯

2017.10.31.Tue.21:15

親父に聞いた話。 

30年くらい前、親父はまだ自分で炭を焼いていた。 

山の中に作った炭窯で、クヌギやスギの炭を焼く。 

焼きにかかると、足かけ4日くらいの作業の間、釜の側の小屋で寝泊まりする。 

その日は夕方から火を入れたのだが、

前回焼いた時からあまり日が経っていないのに、どうしたわけか、なかなか釜の中まで火が回らない。

ここで焦っては元も子もないので、親父は辛抱強く柴や薪をくべ、フイゴを踏んで火の番をしていた。 

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